政府と国民は一致団結している

「民間防衛」引用 P257

民間防衛―あらゆる危険から身をまもる  原書房

政府と国民は一致団結している

このような状況のもとで、連邦内閣は、全スイス国民に対して、次のような声明を発した。

 事態を冷静かつ客観的に分析してみると、スイスは国の内外で、実際の戦争に苦しんでいるわけではないが、戦争状態にあると考えざるを得ない。端的に言えば、われわれの直面しているのは、武器をもって戦う戦争ではない。
 しかしながら、今日、一種の戦争は厳として行われている。それは、武力による戦争に比して直接的な破壊が少なく見えるからといって、その恐るべし効果は軽視できない。わが祖国は、ここ数ヶ月の間、強い圧力の下に置かれている。その圧力には、われわれに、それに対して確かに正当な防衛権を行使する権利がある、と信じさせるに十分なほどのものである。
 連邦内閣は、スイス全国民に告げる。---われらの自由と独立を守るため、合法的なあらゆる手段を使って戦え!
 連邦議会は、連邦内閣に対して、あらゆる防衛措置をとることができるよう全権を与えた。
 敵の手による偽りの宣伝にだまされるように注意せよ。敵側の宣伝は、スイスのラジオ放送と同じ周波数で送られてくることも考えられる。
 すべてのスイス人は、一せいに共通の目標のために団結せよ。それは、わが国の制度とわれわれの自由を維持するためである。われわれは、この試練を乗り切って勝利を得よう。
 神よ、戦争の種類のうちの、この最も危険なものとの戦いに勝たしめるため、われらにその御手を貸したまわんことを!

敵国の攻撃に対する、スイスの回避策 /