スイス政府「民間防衛」に学ぶ番外編ースイスの軍事

スイス軍:常備軍を構成するのは約4000名の職業軍人であるが、徴兵制度により21万名の予備役を確保している

スイス国軍。
最高指揮官は大統領であるが、実質的な権限は首相が有する。
スイス軍の管理・運営は連邦参事会が行う。
常備軍を構成するのは約4000名の職業軍人であるが、徴兵制度により21万名の予備役を確保している。傭兵の歴史を持つスイスでは、国民皆兵を国是としており、徴兵制度を採用している。
また、外国がスイス国内に基地等の軍事施設を設置することも認めていない。

内陸国であるスイス軍は、陸軍・空軍の二軍種から成る。海軍は持っていないが、国際河川であるライン川および国境地帯の湖を警備するための巡視船艇を有する陸軍は、隷下に「船舶部隊」を編成している。

装備する主力戦車はドイツ製の「レオパルト2A4」。空軍は、アメリカ製戦闘攻撃機「F/A-18Cホーネット」を約30機保有している。これに加えて、近い将来にはスウェーデンの「サーブ 39 グリペンNG型」を約20機導入する予定である。純粋な兵器ではないが、ターボプロップエンジン機でありながら近代的なアビオニクスを備えたピラタス PC-21高等練習機を自国で開発している。

冷戦の終結後は、戦闘機を平日の日中のみ運用し、夜間と休日の運用は控えている。平時のスクランブル発進は、平日日中帯(午前8時から午後6時)のみ実施しており、2014年2月に発生したエチオピア航空機ハイジャック事件では発生がスイス空軍の業務開始前であったことから、スイス防空に関する二国間協定を結んだイタリアとフランスの空軍機が対応した。
2016年12月10日、スイス空軍のブノワ・スチューダマン大佐は2017年1月1日より、週末も防空任務を実施する旨、公表した。ただし業務時間の延長については2021年まで行われる見込みがないとされている。