経済的戦争

「民間防衛」 P244

経済的戦争

ある大国元首の「政治的告白」の、もう一つの抜萃:

 われわれの経済的・社会的制度は、いつかは、われわれが世界を征服し得るほど優越している。世界征服が、われわれの目的なのだ。だから、われわれの計画の実現に反対するものは、全て排除する。
 世界を征服するということは、われわれが敵に宣戦を布告し、わが軍をもって敵を粉砕するしかないというわけではない。われわれには、同じくらい効果的で、もっと安くつく方法がある。
 まず、われわれの物の見方にまだ同調していない全ての国に於いて、われわれに同調する組織を強化拡大せねばならない。そして、地球上の全ての国々に於いて、われわれの同調者たちに、その国の権力を少しづつ奪取させねばならない。
 同調者たちがそれに失敗した国では、われわれは永久革命の状態を作り出す必要がある。混乱の中で、経験と訓練を積んだわれわれの同志は、だんだん頭角を現わしていくだろう。
 革命が困難と思われる国に於いては、われわれが差し出す有利な条件を受け入れようとする、その国の労働者階級の絶望と空腹の状態を、十分に活用しよう。
 最も経済効率の高い戦法、つまり、最も安上がりのやり方は、常に、あらゆる方法で、その国を経済的沈滞――不景気に陥れることである。腹の減った者は、パンを約束する者の言うことを聞くのだから。